ブランジュリ タケウチ 「どこにもないホームベーカリーレシピ」

雨が降っている。調子は悪いが生きてはいる。5歳と一緒に動物図鑑を観る。この本によればチンパンジーは雨の日にエキセントリックに踊るらしい。「レインダンス」というらしい。最近になり雄だけでなく雌も踊ることが判明した。雄のダンスは何かを威嚇するかのような力強い動きだが、気になるのは雌の方だ。胸のところで両手をクロス、そしてその腕を身体の両脇に開く。

クローズ、オープン。クローズ、オープン。

これはFUJIWARAのエアロビのダンシンではないか。原西はチンパンジーのレインダンスを模倣していたのだ。

唸る。

それにしてもこの図鑑は面白いことばかり書いてある。これはえこひいきではないかと思えるような極端な描写が時にある。

ラクダ。人に懐かず頭が悪い。顔が醜い。

唸る。

5歳は飽きやすい。NHKの「グレーテルのかまど」のかまどの声で読んでくれ、などという。

やってみる。

うけている。

昨日リサイクルショップでツインバードのホームベーカリーを1900円で買った。料理におよそ王道というものなどはない。疲れたのなら機械に捏ねさせたら宜しい。usao氏はニーダーを欲しがっていたが捏ねるだけならHBで十分であろう。

長女はかつてHBを持っていた。古くなって音がうるさくなり捨てたという。ブランジュリ タケウチの「どこにもないレシピ」(この省略はあかんて)が本棚にあるではないか。

ゆうべは早速粉と水とドライイーストをセットして予約設定をしてみる。駄目元だとライ麦パンにした。

1900円だよ。

焼けるの?

家族は不安そうだったが朝起きて見ると見事に焼き上げている。しかも美味しいではないか。

パナソニックは味が違うそうですよ。

婿はちょいちょい要らんことを言う。

ねえ、パナソニック食べたらどうなっちゃうんだろうね。きっと美味しすぎるよね。

さすが私の娘。それで良いのだ。

今はぶどうパンを焼いている。なかなかの騒音。うるさいがよく言えばリズミカルだ。

ゴルゴンゾーラのリュスティック焼いてみたい。緩い生地でも作れる。トウモロコシのパン食べたい。

fridayもelleも意欲的だ。

ブランジュリ タケウチの本はusaoが長女にプレゼントしたものだ。ブランジュリ タケウチのパンの本がもう一冊あって、usaoはその本が好きだった。

大宮の駅ビルにPAULという名のパン屋があった。オリーブの実がゴロゴロ入ったフランスパンやカヌレが売っていてよく通った。

その頃usaoは老麺に夢中で来る日も来る日も丸パンを焼いた。冷蔵庫では元気な老麺が育っていた。

さて、図鑑を読もう。アフリカの動物の次は何にしよう。

ツンドラと北極の動物。いいねえ。またかまどの声で?

よーし!りょーかーい!