創元社「アンリ・カルティエ・ブレッソン」

人づてに紅茶キノコ株を貰った。数日前生姜酵母をくれた人だ。隣町でパンを焼く仕事をしている人だ。オーストラリア人の男性であるということくらいしか知らない。会ったことはない。菌で繋がるご縁である。

こう見えてネットでの調べ物が苦手である。ディスプレイを読むのがイマイチ得意ではない。

ねえ、紅茶キノコって何?と一日中言い続けていたら長女がいろいろ調べてくれた。ほっとくと酢酸菌が増殖するとな。わたしは早速長女の指示通り紅茶液を作り冷ますとその中に平べったいぷよぷよをぼちゃんと漬け込む。

生姜酵母液は全粒粉で元種にした。初期発酵が完了したので強力粉を足して中種をつくる。こちらの生姜酵母さんには冷蔵庫の野菜室でこの先パンに成るべくパン種としての自覚を培っていただくのだ。流れだ。全ては自然の流れなのである。しかしこうなるとどうしても是非とも天然野生酵母を育てたくなり、買って来た林檎で酵母を起こしている。

昨日は隣町の市場へ長女と食料品の買い出しへ。卸売り市場なのでちょっと面白い。前回は紅はるかを箱買い。紅はるかは蜜芋だ。BPを入れない鬼饅頭を作ったりした。必ず買うのは果物と魚介。季節の果実や地場の魚。旬のものはコスパ良好である。

そしてわたしは今中力粉に夢中だ。なんだかサクサクのパンが出来るからね。地粉は安いから嬉しいしね。

竹輪や豆腐、梅干しに様々な乾物。業務用の冷凍野菜も時には買う。長女は健康志向だ。だから中国産の冷凍野菜は極力避けたいようだ。まあ子育て中だから仕方ないとは思うが味噌の棚の前でこの味噌たちはみな死んでいる、と北斗の拳ケンシロウのように仁王立ちするのはいかがなものか。死んでるか知らないけどさ、安いからいいじゃん、とひたすらなだめるしかない。

さて今日の午後はのんびりミルクジャムを煮ようとタカナシ47を2パック買い込み、ミルク、砂糖を溶かしトロトロとやり始めた。たちまちキッチンは濃厚なミルク臭に包まれる。ふつふつして来たやつをストーブに移してひたすらコトコト。白くて甘い液体を掻き回すことがこれほどに癒しとなるのは何故だろう。

1日を終え早い夕食を済ませ部屋に籠った。大学時代を長崎市で過ごしたという友人と連絡を取る。対馬にさ、うん、行こうかなって思ってさ。うん、電車。え、うん、ちょっと、まあいろいろとね。

対馬情報を得たかったのだ。友人はいろいろと教えてくれた。

そんな電車乗ったらお尻痛くなるよ、と友人が笑う。わたしも笑う。

図書館で借りた創元社「アンリ・カルティエ・ブレッソン」を読む。

アマゾンで注文した雑誌「PEN」のブレッソン特集も届いている。

iphoneで構わない。

写真を撮りながら対馬へ行こう。

モノクロで撮る。光を撮る。影を撮る。街を撮る。そして馬を。無情な布告を生き延びた対州馬にわたしはどうしても会いたいのだ。

そんなことを考えながらもええと、明日の朝はクリームスコーン、レモンジャム、セイロン茶にミルクジャムを溶かしてミルクティ、と段取りをする。

それからオレンジも切って。

まあわたしはオートミールなんだけどさ。