三女の婿がコストコへ買い出しへ行った。三女も一緒だ。ママなんか欲しいものある?粉の棚、画像ください。どーん。セメント袋みたいな強力粉の画像が来た。パン屋じゃないし。でも一瞬有りかなと思った。で、結局オリーブオイルと蜂蜜を買って来て貰った。
ってことで蜂蜜が2リットルあるので今日はパンデピスを焼く。パンデピスを初めて食べたの長尾智子のレシピだった。その時はこれだ、これだよと悦に入りとにかくやって来る関係者にサワークリームを乗せて食べさせては何これ?と言わせるのが楽しくて仕方がなかった。
食感が無理な人も結構居た。ずっしりだ。そして甘い。でも嫌な甘さではないと思うのだ。美味しいと言ってぱくぱく食べるのは大抵30代の独身女性だった。なんでやろうなあ。シルクロードを旅したヨーロッパのお菓子は持ち味が強いからこそ強そうな女たちの癒しとなるようだ。
パンデピスはヨーロッパに広く伝播する小麦粉の食べ物。卵や油脂を使わず蜂蜜で繋ぐパンである。pain d'epices。フランスの呼び名だ。長尾智子のレシピはブルゴーニュのディジョンのレシピだったが今日はシャンパーニュ風にライ麦を混ぜた。粉類が130に対して蜂蜜を100gも入れる。ドイツオランダスイス。ネットでレシピを覗く。そうだね、クッキーみたいな感じにするのもいいかもね。
辻調のページにカトルエピスとある。カトルは4。選ばれし4つのスパイスだ。
スパイスは秋の引越しの時にごっそり捨てた。とっくに期限切れだったり瓶が好きで取ってあったり。使う当てもないのに見切り品のコーナーのアニスやキャラウェイなんかをつい買ってしまう。スパイスはシンプルで試したくてついつい変なパンを焼いては家族を閉口させてしまう。
朝岡スパイスのページを開く。朝岡スパイスはいい。瓶がいい。蓋がいい。あった。カトルエピス。白胡椒、ナツメグ、グローブ、ジンジャー。選ばれし四天王。朝岡スパイスは頼りになる。もう既に調合されているミックススパイスがあり、なかなか使いやすい感触がある。任せて安心、朝岡スパイスだ。辻調のパンデピスはこれにシナモン、アニス、八角。ライム、オレンジの皮も使う。
朝岡スパイスのエルブ・ド・プロバンスをもう何年も使っている。瓶が空になる度にデタラメなマイプロバンスを調合して詰める。つまりは鰻屋の秘伝のタレなのだ。よし、朝岡スパイスのカトルエピスを買おう。なくなったらマイカトルエピスを詰めよう。
隣町の図書館から電話があり予約していた笠原将弘「鶏むね、鶏もも、俺に任せろ!」が入ったそうで早速先週行って来た。その前に予約した福田里香「ゴロツキはいつも食卓を襲う」も題にパンチのある本だったが、この笠原将弘の本もちょっと電話で確認する時に恥ずかしい感じの題名の本だ。
俺に任せろ!
お、お願いします!
結構使える本ですよ、これ。