「戦国の山城をゆく 」阿部龍太郎著 集英社新書

何年か前に新聞で世界一正確なサイコロという記事を読んだことがある。それでも精度100%では無いらしい。つや消しの灰色。チタンかなにかで作られたというそのサイコロを見て一瞬欲しいなと思ったのを思い出した。

四角いものが好きだということに最近気がついた。雑貨屋で白いホウロウパッドを手に取ってずっと眺めていたら一緒に居た長女が欲しいんでしょ、と言った。いつもはステンレスのやつを使っている。

チヂミを切る時にはまず東西南北の丸みを切り落として正方形にする。それから等分に分割する。大きい正方形が幾つもの小さい正方形となる。チヂミをひし形に切る人もいる。

分割が好きかもしれない。寒天を切る、豆腐を切る。フォカッチャも天板いっぱいに大きく焼いて分割する。人参のグラッセも出来るだけ四角にしたい。弁当の残りの人参グラッセをサイコロみたいに切って、白い丸パンの中に同じかたちのプロセスチーズと一緒にコロコロ入れたり。大根、胡瓜もキューブにしてピクルスにする。

便箋、付箋。ペーパーウエイト。消しゴム、定規。消しゴムサイズの鉛筆削り。ペンケース。みんな四角い。

長火鉢、文机、本箱。図鑑、時刻表、文庫本、新書。手帳。

長四角もなかなかいいな。

iphoneウォークマン。充電器、ソケット。テープレコーダーまだ捨てない。ラジオ。ラジオ無い。

家族が最近戦国時代のドラマにハマっている。昨日は休日の主人が岐阜城を見に行こうと言う。

城。

城は四角い。

もっと四角いのは城跡だ。

暦を調べたら大潮だった。

城はやめて海に行きたくなり変更。わたしたちは春の大潮の海を見に行った。

海はとても気持ち良かった。

もちろん四角ではなかったけれど。