2015-06-15 走るために生まれた 散文 クラクション鳴って 僕は振り返って 肘で突っ張って 前輪乗り上げ 降り出して来た雨 アスファルト 砂の匂い 舗道の向こうへと続く いつも元気な 他の誰かと 比べないで 堰き止めたこころは ギリギリだった 下り坂 加速してゆく ハンドル強く掴んで 壊れてばらばら 砕けていった 抱きしめていた 泣きながら