「幻の植物を追って」荻巣 樹徳

荻須樹徳の本を図書館に借りに来た。検索。該当無し。おかしいな。この本は買った記憶はない。いつ何処で借りたんだろう。覚えていない。これまでに引越した先の何処かの図書館か。

 彼は自治体やクライアントに依頼されての調査は一切しない。自分のお金で行くのが流儀だと以前読んだ。

 在野。この人も。

 家族もあり、家もある。長旅から帰宅。ゆったり風呂に入り家族団欒。そうしている時間が1番怖いとあった。

 僕に見つけられようと僕を待っている植物が地球の何処かに生えてるから、僕はまた旅に出なくっちゃならないんです。

 図書館の学習室でiphone国会図書館のデジタルコレクション徳川義親「熊狩の旅」を読む。

 わざわざ図書館来ること無かったな。

 「熊狩の旅」は大正10年の本だ。ネットで読めるなんて素敵だ。

 昼になりカウンターで持参した弁当をここで食べてもいいかと尋ねる。ダメ?やっぱりね。そんな気がしたよ。

 仕方なく市役所へ移動。ラウンジのテーブルで朝作ったのり弁をもぐもぐ食べる。

 食後に堺屋太一徳川家康」を読み始めた。家康はおそらく頭が壊れていたに違いない。可哀想に。短気で辛抱強いなんておかしいでしょ。

 台風で外はすごい雨だ。

 帰ろう。

 J

 わたしを許して欲しい。

 わたしね。

 頭、壊れてんのよ。

 本当に本当に

 ごめんなさい。