描きましたと言っても図鑑の写真の上にトレーシングペーパーを載せて輪郭を写します。それから描くわけですけど。
プーリーはハンガリーの牧羊犬です。プーリーとよく似た犬種にコモンドールがいます。コモンドールも同じくハンガリーの牧羊犬です。コモンドールの方が少し大きめです。秋田犬くらいはあるでしょうか。
実はこの絵はまだ描きかけでプーリーは本来毛が黒い。だからもっと黒く塗りつぶさなきゃいけないんだけどそうしちゃうとなんていうかプーリーのあのモップ感が出ない。それでこのへんで描き終えました。プーリーは真っ黒です。真っ黒いモップ、それがプーリーです。
コモンドールは毛色は白なんですね。だからひょっとするとコモンドールの方がモップ的かもしれないです。モップかどうかということならプーリーよりはコモンドールかな。
わたしは長年プーリーとコモンドールをちょいちょい調べてきたんですがよくわからなかった。最近入手したアメリカン・ケンネル・クラブの本によれば違いはまず歩き方なんですね。
コモンドールは大柄な体をゆらゆら揺すって大きな歩幅でゆったりと歩く。ところがプーリーは一言で言えば軽業師のようだ、とあります。
「全速力トロットでは長いリーチと十分な推進力でなめらかにかつ効果的に大地を進み」とありますがここだけ読むとまるで犬ではないですよね。「全速力トロット」ってなんだろうな。なんかのギアみたいだな。
「歩様のスピードが増すに連れて足は自然にボディの中心方向に向く」とあり、これこそがプーリーに不可欠な走り方だと。見てみたいですね。黒い毛むくじゃらが凄いスピードで丘を走ってくる。
この本ではコモンドールは牧羊犬ではなく作業犬の部類になっていました。コモンドールよりもプーリーが牧羊犬として優れているひとつの特徴はその黒い毛の色だそうです。
「ヒツジは毛色の明るいプーリーよりも黒っぽいプーリーからの指示を確実に受け入れる」とあります。うーん。ヒツジたちには黒い方が人気だったということです。
そしてコモンドールもプーリーも寒さに強いそうです。内側は密生する細かい毛で覆われており外側の毛はフェルトがよじれた紐みたいになったやつですっかり覆われています。
白くても黒くてもいいや。
1度でいいから見てみたい〜