小学館「南極」三徳信彦

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図書室へ行く。カウンターで本を返却して予約した本を受け取った。谷克二「アラスカ羆の谷」は短編集で小説は2つで後半はスコットランドの話だった。なんだか嬉しい。

数年前戦前のハイランドの山歩き紀行文をAmazonで買って読んだ。誰か作家のような人だった。汽車に乗り北へ。日記のような本で面白かった。頭の調子の悪い時だったのでその年の記録は捨ててしまった。最近自室の本棚でその本を見たように思いちょっと探したが見つからない。著者も思い出せない。

読んではいないのかもしれない。夢の中で行ったこともないスコットランドの山を勝手に描いてはひとり歩いたのかもしれない。その頃スコッチウイスキーばっかり飲んでいたからな。

谷克二の本の巻末に芹沢一洋の本の広告があった。古い本。アウトドアの権威だ。芹沢一洋を図書室で検索するが一冊も無い。まあいいや、欲張るのはやめよう。

村尾行一「木材革命」も借りた。徳川林政史研究所の本が思いがけずよかった。芋づる式に木材のことを知りたい。林学はドイツに始まったとこの村尾というおじいちゃんは書いているし、徳川の研究所の論文にもドイツに学ぶとあった。ハズレかもしれないけど読んでおく。

田口護「コーヒー おいしさの方程式」をまた借りる。わたしはおじいちゃんたちの本に囲まれている。数日前エアロプレスコーヒーを初めて飲んだ。それでちょっと説明を読みたかった。

栄のナディアパークのノルディックスタイルカフェ。豆はケニアのギティガという聞いたことも無い名前の豆だった。

甘みや酸味を感じるも色も味も薄い。油が無い。珈琲に油なんて無いと言われればそうだけどそうだけどそう思ったのさ。酸味は独特。飲むほどに甘みは消えてゆき、酸っぱさだけが残った。

エアロプレスの仕組みはエスプレッソとほぼ同じだが豆の量を調節出来る。おそらくバリスタさんの加減であのような可憐な珈琲となったのかもしれない。まだまだ沢山珈琲を飲んでみないことにはよくわからないが。

薄いけれどけっしてスカスカでは無い。きっとアクが溶け込んでいるからだろうか。ほどよいえぐ味が癖になる。美味しいと思った。

児童書のコーナーで小学館「南極」を借りた。NHKプロジェクトXの撮影チームが2002年12月南極へ撮影のために渡った時の記録。チームは1年半南極に滞在した。翌2003年2月にチームは昭和基地内にハイビジョン放送センターを開局した。放送局は1978年に、衛星放送は79年に始まっていたらしい。ハイビジョン放送が必要だったのはどうしてなのかななどとすごく的外れなことを考えつつ読んでいる。

オーロラ映すんだよ。パトリックが言う。

わたしが読みたかったのは第5章「ドームふじ、8人の侍」である。映画「南極料理人」の舞台である。

『標高3810m、平均気温マイナス50℃。世界一苛酷なドームふじの生活』とあるではないか。唸る。『8人の侍』だよ〜。ラーメン好きなんだろう、侍たちはさ。この漫画読み終えてそんでもってまた堺雅人の映画観るよね。そんできたろうさん泣くとこでまた泣くよね。

ほっといてくれ。わたしは南極がもともと好きなのだ。

ナディアパークのSWENでもらってきたイワタニ・プリムスのカタログをほぼ毎日見る。『イータシリーズ』はアムンゼンが南極横断で使ったというコンロだ。ヒラリーとテンジンはこのコンロでエベレストへと登った。いやもちろん昔のモデルだろうけどさ。

危険マーク。〈ご家庭のコンロでけっして使用しないでください〉。しないしない。使用しないよ。やだやだ、するわけないじゃん〜。

わかってるって。