三修社 ギールケ英恵「ダーリンはドイツ人」

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三修社のこの本の著者はドイツ人夫とともにベルリンとミュンヘンで暮らした。これまでシュトゥットガルトハンブルクでのドイツ紀行文しか読めなかったからこの本は面白かった。 先週末なかなか調子の戻らないわたしを夫がコストコへ連れていってくれ、ソーセージ、チーズ、ドライフルーツやベーグルなど無くなりかけていたものをあれこれと補充した。

日曜日は早朝朝風呂で身体を清めたがその後町内会の清掃へ出掛けて死ぬほど汗を流した。それにしてもこの集合住宅のお年寄りたちは皆動きが良い。ひょっとしてお年寄り型のアンドロイドなのか。

夕方は長女一家と北海道から直送されて来た毛ガニを食べた。毛ガニは6歳を黙らせる。ママがほじくり出したカニの身の載った6歳の白飯茶碗のてっぺんにわたしがカニ味噌を垂らした。

週が明け午後のひとときを隣の階段に住む友人宅で過ごす。ティータイムのお供にわたしはすごく久しぶりにバナナケーキを焼いた。バナナ一本をフォークで潰す。黒糖100g。薄力粉350gとBP小匙3、ココナツミルクが1缶。ぐるぐると混ぜる。

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友人は袋菓子に通じていて、彼女の買ってくる袋菓子はみんなすごく美味しい。この”雪の宿”レモン味、食べてみて、すごい檸檬だから。ふむふむ。なるほどなるほど。ええと、このクラッカーは枝豆なの?そうだよ。パリパリサクサクふむふむ。

友人はわたしのバナナケーキにホイップクリームをトッピングする。50円です〜。なんかスタバみたいだね笑。ホイップクリームとかいつも冷蔵庫に入ってんだ。友人宅の巨大な冷蔵庫はまるで玉手箱なんである。

冷たい緑茶をお代わりするころにみるみる窓の外が暗転した。もしや夕立か。光った。わたしは咄嗟に頭を抱えてテーブルに突っ伏した。次の瞬間バキバキと不気味な音がして空がまっぷたつに割れた。

雷怖いの?友人がわたしをあざ笑う。そうかアンタ雷が怖いのか。まずい。どうやら弱みを握られたがこればかりは致し方ない。

轟く雷鳴と一陣の夕立。ほいっ。友人が手渡してくれた小さな白い紙包みを開くと中にはココア色をした花のカタチの落雁がひとつ入っていた。

わたしは泣きそうになりながら可愛らしい落雁を口に放り込んだ。友人が楽しそうに笑った。