スコーンにもいろいろある。私が1番好きなのは素朴な味のスコーンである。これをスコーンと呼んだら誰かはきっといやいやこれはスコーンではないですと言うような、そんなギリギリのスコーンである。
このスコーンはフライパンで焼く。やはりオーブンが苦手である。捏ねたやつを丸く平らに伸ばして粉を振ったフライパン一面に置く。火をつけるのはそれからで良い。
スコーンは捏ねないとあるがこのスコーンは捏ねるわけで、これまたギリギリのこれは柔らかくて捏ねられんという白いやつを、あわわわとなりつつもなんとかして捏ねるわけである。
スコットランドではこれを熱い石の板の上で焼いたとある。だからフライパンには蓋なんかしないで焼く。弱火。15分くらいでひっくり返す。焼き面はガッチガチである。
ひっくり返したらまた15分。結構時間がかかるけれどストーブの上に置きっぱなしでいい。15分はだいたい歌にして4曲。聴きながら焼くわけ。タイマーは不要。
このスコーンは日にちが経つと柔らかくなる。だからこれはスコーンじゃなくてパンでは?
ケーキを切るみたいに8当分にして、熱いうちに真ん中で割って蜂蜜とバターを挟む。蜂蜜は染み込んでバターはゆっくり溶けてゆく。
タッパに入れて動物園へ持っていったんだけど残りは次の日の朝ごはん。紅茶と。
レシピはこんな感じです。
薄力粉 カップ2
ベーキングパウダー 小さじ2
ヨーグルトと水を半々に溶かしたやつ カップ1と2分の1
塩と砂糖 少しずつ
BGM お好きなものをどうぞ。注意:手がベタベタになるから粉を振りながら捏ねる感じです〜