外野フライ

 

 

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オルゴール 'ロビンソン'

 

 

リスパダール飲んだって僕が見えなくなるだけで僕が消えることはない。だけど飲みたければ飲めばいい。だけどひとつだけにして。それ以上飲んでも薬を消費するだけ。肝機能を消費するだけ。効果は変わらない。よく考えて。

 

 

 

君は猛獣なんかじゃなくて、怒っている子どもなんじゃないかな。僕は喧嘩する気は無いけれど、腹の立つことがあれば何でも僕にぶつけていい。全部理解出来るとは限らないけど、君の言葉を百パーセント受け止める自信はある。パンチ入れて来い、打って来い、本当だよ、大丈夫だ。

 

 

 

外野フライが高く上がって一瞬空に吸い込まれちゃって、何も帰らない。そんな虚しい日々が終わった。精神病とか記憶が飛ぶとか多重人格とかみんな見えている。守備範囲がわかってきた。いつ落ちてきてもどこに落ちてきても走り込んでキャッチする。

 

 

 

トレーナーのことを深く知るとか、よもや深く愛するとかこの精神病っていうレースには無意味。実際に試合に出ているのは私。この試合には私の生死がかかっているだけじゃなく、トレーナー自身難しいレースのさなか燃え尽きたならギャクテンイであっさりと絶望で潰れる。

 

 

 

僕らはごく普通の生身の人間に過ぎないからね、これを忘れたらおしまいだからね。そしていつか言ったよね。もし僕が潰れたとしても、そのこと自体に意味がある。もうダメだって思ってからが大事だ。

 

 

 

保身で守り、最適なシチュエーションしか認められない脆弱で非生産的、幻想だらけの自己過信。いつもどっかの誰かの些細な落ち度を見つけて苛ついてばかり。ああ愚か。

ジメトキシ・メチルベンゼン

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クラッシュ 

 

 

ベトナム食材店でグアバを買った。9個入りで880円であった。安いよ。ブラジルでグアバをよく食べたと友人は懐かしそう。店内で白い丸い餅菓子を見つけてこれはなにかと尋ねると月餅だという。月餅はまだ食べてない。月餅を冷蔵庫に入れたらダメ。友人が言う。私は月餅を冷蔵庫に入れていた。

 

 

 

一体何時になったら行くのと彼女はイライラしている。今から行くか、と我々は隣接する他府県のバラ園へ行った。小一時間で案件を済ませ帰りにごっつおしゃれなカフェ飯を喰らってすごすごと帰宅。なんやかんやで楽しかったではないか。

 

 

 

 

バラ園ではロサ・ギカンティアが金柑のような実をたわわにつけていた。ロサ・ギカンティアは臭いらしいよ。ふうん。私はロサ・ギカンティアの実を直に見たのは生まれて初めてだった。ロサ・ギカンティアをずっと調べている。

 

 

 

 

ロサ・ギカンティアは黄バラのオリジンではなかったか。バラのはじまりは赤と白で、黄色い原種というものがない。そんな文章を覚えていた。わたしは黄色いバラがすごく好きであるがオースティンのグラハムトーマスは大嫌いである。

 

 

 

 

どうして嫌いなの?グラハムトーマスだけではない。画一的で安易な創作のオースティンのバラは全部嫌いである。遠くからでもあああれはオースティンだとわかるほどである。

 

 

 

ジメトキシ、メチルベンゼン。黄バラの芳香。レデイヒリンドンは一株も見つからなかった。Mrs.ハーバードもアイスバーグも見つからなかったけれどガリカやムタビリスは有ったからまあいいかな。

白水キムチ


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bts Butterfly



ポルトガル語を勉強中の友人とブラジル食材店へ行きコシーニャを買った。私は財布に三百円しかなく友人に金を借りて買った。夜英会話のレッスンでコシーニャのことを話すとそれは要するにブラジルのコロッケなんだろうなと英語を話す友人は言った。メイビーハイカロリーですぜ。まあそうでしょうな。




どうやら喉の奥、舌の付け根あたりに口内炎が出来ている。もう何日も喉の痛みが続くのであれこれはもしかしてと憂鬱だったが痛みの割に発熱も咳もない。しかも痛みは左側だけである。




1ヶ月の糖質制限で血圧安定、(おそらくは)体脂肪減少。よーしよーしそのまま頑張れと主治医は言った。野菜生活でケミカル不足になっているのだろうかと今日は白水キムチを作った。





昆布出汁水1リットル、プルグック(#脚注を参照)カップ1、塩大さじ1。





にんにくみじん切り大さじ3、生姜みじん切り大さじ1,大根1キロ、細ねぎ数本、ニラ数本、唐辛子1個、干しナツメ1個。





うなぎの蒲焼とか食べると治りそうなんだけどなあ。




(#)キムチの発酵を促すデンプンのジェルのこと。イモ類もしくは米粉などのデンプンを水で溶いて加熱、ジェル状にしてキムチ水に加える。発酵がすすみ芳香もよくなります。

御幣餅


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マイケル・ブーブレ アイムクレイジー




少し前、友人らと岐阜県をドライブ中県道沿いに五平餅ののぼりがはためくのを見つけ、目的地からの帰り道その五平餅屋で五平餅を食べた。





かつてわたしには五平餅好きの友人がいた。彼女は五平餅ののぼりがはためくのを見ると立ち寄らずには居られない。どうしても、というので彼女のために立ち寄って五平餅を買い求めたが食べ終わった彼女が「不味い」とつぶやいたことがあった。彼女は遠くを眺め最近は不味い五平餅が多いと言った。





そんなことを思い出しては五平餅を食べたが五平餅というのはどちらかといえば食べづらい。食べづらいのは扁平な餅のカタチのものを串に通してあるからで、焼き終わり串から外す、もしくは串には通さず網焼きで仕上げればいいのにとつぶやいたところ友人の一人は強く反論した。





友人は食べにくさもまた五平餅の個性だと譲らない。それでひょっとしたら賛同が得られるかもと不味い五平餅を悲しんだかつての友人の話をすると彼女は幾度も頷き、五平餅とは奥が深いものだな、と時代を憂うような表情をした。





五平餅に旨い不味いが生じるのは何故かと尋ねると彼女はうるち米の品種、タレの配合、焼き方だという。特に焼きは遠赤外線加熱でなければならないので家庭用のトースターなどではこの味は出せないと言った。





わたしはこれまで五平餅を食べて不味いと思ったことはないし、まあなんなら心から美味しいと思ったこともない。人生で数回ほどの五平餅を食べた記憶は酷く曖昧で五平餅を食べにくさから嫌厭したことをはっきり覚えている。





次の目的地では青のり、チーズをトッピングした五平餅のポスターを見つけたが友人は一瞥して之は邪道なりと立ち寄ることはしなかった。要するに彼女とかつての友人は五平餅が好きなストイックな女という点が類似していた。





五平餅の五平は人の名前か。ゴヘイを貨幣とする説もある。甘味噌で味付けした大きめの小判を頬張るわけでなかなか良い。ひと晩寝て起きて五平餅のことを考えていたら串に刺した鮎の塩焼きが脳内に浮上した。王道五平餅は鮎の塩焼きと共に焚き火で焼かれ食されるのではなかろうか。





そんなことを友人に言いたいけれど五平餅巡りもいいが、ケーキ屋巡りがしたいんである。若い女の子ってのはケーキとかを好きなんじゃないのかなあ。すごく頑張れば五平餅何本食べれるかとかそういう話とかももちろん嫌いじゃないけれど。

糖質制限



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bts 'fly to my room'




毎日何か蒸している。サツマイモ、キャベツ、人参。主にはサツマイモ。肉も蒸している。塩をしてしばらく置いてから蒸す。下の段には肉、上の段には野菜。白ワインが切れたのでライム入りのカクテルで鶏を蒸してみたら全然美味しかった。




産直市場で五百円を出してトマトを頂戴といったら2.5キロもくれたので毎日毎日トマトを食べる。ホムデン(ベトナム食材店で大袋でGET)とミョウガパクチーをサンバルみたいに混ぜて、オリーブオイルを掛けまわしたぶつ切りトマトと和える。山盛り作って保存。




胡瓜は一回に10本乱切りにしてみじん切りの生姜、醤油を掛け回して冷蔵庫へ。毎日食べる。産直市場で見つけた青梅そっくりの色と大きさのイチジクを食後のデセールに1個ずつ食べる。見た目に反して甘熟の味わい。




さて本日のスープは手当り次第刻んでぶちこみ。ズッキーニ、白茄子、白ネギ、玉ねぎの白いスープ。酢漬けの唐辛子の赤がアクセント。キノコ類を入れ忘れた。西友の味付き中落ちカルビはタレを水洗いして水気を拭き取り、紙を引いたフライパンで30分ほど弱火。脂を落として焼く。




ういろうを食べる。これは砂糖とでんぷんで出来ていますね。脳内で声がする。砂糖とでんぷんって本当に美味しいなあ。

おやすみなさい


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荒井由実 朝日の中で微笑んで



友人が近所の河原でヌートリアの親子を見つけたのは春だ。ツクツクホーシが鳴く季節になった。ヌートリアの親子は毎朝同じ時間に同じ場所でなにやらごそごそしているという。友人は去年の秋に踵を骨折、リハビリ治療ののち杖なしでなんとか歩いている。





ヌートリアに名前付けよ。もう名前あるよ、ヌーちゃんていうの。3匹いるんでしょ。あー、でも見分けつかないもん。友人は動物好きで数年前までゴールデンリトリーバーを飼っていた。一人暮らし、彼女は大きな犬と暮らしていた。





体調が悪い。午後には寝込んでしまう。ウエイトも上がった。太りやすい精神薬を減らします。了解。今週は野菜だけを食べて過ごした。野菜スープ、蒸し野菜、生野菜。昨日はイチジクを食べた。





今週末はこれまでで一番動ける感じ。今週は毎朝散歩に出かけた。明日は早朝に近所の低い山を登ってみることにした。いままだすごく早いけどもう寝ることにした。おやすみなさい〜

クーデグレイス

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髭ダン 異端なスター



年明け今年こそ英会話をちゃんとやろうと決めて友人知人にネイティブスピーカーを紹介してほしいと言って回った。朔日念願の初レッスン。インストラクターは娘ほど年の離れた外国の女性。




何ヶ月も考えていた。テキスト、マンスリーフィー、レッスン内容。私は言った。私に提案があります。ミーティングのときは通訳さんがいた。かのインストラクターさんは日本語は全く話さない筋金入りのネイティブだった。オケー?お、おう、よーし、サンクス!




C.O.P.E。コープ。コープはフランス語のクー(cuop)から来ているとわたしの持っている辞書にあった。コープ ウィズは対処する、だが、クー デ グレイスは一撃を決める、である。




レッスン中は頻繁に、辞書で調べてもピンとこない単語の実際の使い方、シチュエーションを細かく尋ねる。彼女はゆっくりと丁寧に、わたしがわかるように、だけど英語で説明をしてくれる。前頭葉がコイル巻きだ。ここはコープだ、コープコープ、食い下がるんだ。クーデグレイス。負けないぞ。