Hugo Blanco〜Moliendo Café

コーヒーを調べているうちにだんだん逸れていってなんとはなしにコーヒールンバの替え歌を聴いていた。懐かしい。YouTubeには無かったけれど他にも替え歌を知っている。

今朝は冷え込んだ。出来事の記録。

昨日午後友人とふたり野山を歩く。

榛(はんのき)の葉っぱは鉄媒染で黒染め出来るよ。黒やりたいね。鉄漿(おはぐろ)を作るよ古釘が要る。古釘なんて無いよ。じゃあ古釘も作る塩水がいいよ。あのね、明治になってすぐにお歯黒禁止令が出たらしいよ。やっぱあれかね、見た目が悪いからかね。

あれこれミーティングしながら臭木ポイントを3箇所回ってマグカップ山盛り一杯くらいの青い実を採る。たぶんもっと採れるんだろうけどまあ今日はこれくらいにしようやと帰宅した。

うちに帰ると主人が婿から預かっているロードバイクのタイヤ交換をしていた。ロードバイク好きの友人もそこに居て、彼は興味シンシンの6歳を右肩に乗せながらタイヤを支えている。6歳も真剣、手伝っているのていなのだ。

あれそういえばいつもの高級自転車はどうしたの?新しいのを買ったんだよ。彼が新車を披露する。フジの小径車、シルバーのクロモリ。なんだってまた小径車に?いやこのごろゆっくり走りたくてさ。

晩ご飯はチャプチェと大根スープの2品。チャプチェは牛肉もちゃんと入れた。本物のチャプチェだと家族は嬉しそう。

これ旨いねと言う友人にチャプチェはそもそもはサイドディッシュなのだと説明する。じゃあメインにはどんなのが来るの?うーん、ユッケジャンとか。スープがメインなの?うーん、わからん。食後に6歳が彼に何か絵を描いてと頼むとさらさら。あっという間可愛い自転車を描いてくれた。高校大学を美術科で学んだ彼は絵を描く人だ。

今日は朝の片付けもそこそこに庭で羊毛を洗う。羊毛は数年前に千葉県の牧場で買った。羊毛は原毛を牧場から直に買うと安い。羊は毛刈り前にちゃんと消毒しているので原毛は密閉状態で数年は保存可能だ。

1年前の引越しで原毛を半分以上捨てた。クープウォースという上質のニュージーランドの羊の原毛をたしか一頭分五千円くらいだったからとても安かった。電話で交渉し取りに行くと良かったら持ってく?と散切りの原毛をプラス二頭分付けてくれた。おまけで頂いた散切りの原毛でちまちま遊んでいた。長女が臭いと言って怖がるので去年クープウォース以外は捨ててしまった。

クープウォースの原毛は一枚に繋がっていて庭で広げるとまるでそこに羊がいるかのようだった。牧場の匂い。お尻の辺りの糞らしき小さな毛の塊を切り取って捨てる。6歳が息をのむ。原毛を手で引きちぎり、炊き出し用の大きな鍋にお湯を張り沈める。お風呂よりもちょっと熱いくらいか。中性洗剤でお湯洗いすると原毛は真っ白になった。綺麗だね。

ハンドカーダー、ドロップスピンドル。毛紡ぎの道具を出す。

6歳は質問が止まらない。草木染めはわかる。毛紡ぎもわかる。しかしお歯黒がどうしてもわからない。ねえママはお歯黒しないでね。どうやら6歳は我々がお歯黒で歯を真っ黒にして作業すると考えたらしい。

足踏みの毛紡ぎ機もかつては持っていた。

娘たちがまだ小さい頃、近所の公園の花壇で植え替えのために廃棄するマリーゴールドの花を袋一杯持ち帰り、毛糸を染めてマフラーにしたことがあった。子どもたちが嬉しそうに黄色い花を巻きつけた。

マリーゴールドを探そう。

クープウォースが午後の陽射しにキューティクルを輝かせていた。