自由律俳句「浅い冬」

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いつ見てもそこに在る蒼い山

今朝もはたらいている水を飲む

飛行機雲を見た少し休もう

長い長い橋の夢を見る

作り話だ行けるところまで

恋をして紙ひとえの幸せ

麦わら帽子干からびている

珈琲を測り母のことを想う

お湯が湧くまで目を閉じるとする

満開脳みその中薔薇が咲いている

おちるおちる珈琲がおちる

俺は俺はとあふれ出る声

恋をしたダメになった卵焼き

泣いている大人のこころで

いつ死ねる鍋を磨いている

吐いても吸い込んでもヒューと鳴る

風の中 冬が浅い