エレファントカシマシ「愛すべき今日」

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地球の重力がおかしい。重い。身体が重くてまるで動かし難い。これは懐かしい重さだ。こんな時はアルコール類を摂るしかない。まだ飲めない。朝が過ぎ昼になり夕方となり夜が来てようやく主人と晩酌の時が来てウイスキーなるものを飲む。みるみる身体が動く。あかん感じの絶好調である。

今日は終日自室でパジャマで居た。誰にも会いたく無い。何も食べたくない。TSUTAYAで借りたDVDを5本観た。みな推理モノのサスペンスだ。直感で行くのだ。事件は迷宮入りしたがわたしは気を抜くと爆睡していて何がどうなったか全くわからぬままエンドロールとなっていた。

週末の記憶は途切れ途切れ。隣町の図書館で豆皿の写真集を借りた。来週の骨董市の予習。木彫り熊の写真集も眺めたり。

土曜日の夜は若い友人の部屋でふたりで夕ご飯。彼女はマクロビだ。一丁250円の高級木綿豆腐に岩塩を振り奴で食べる。旨いな。うん。豆もやしとトマトの煮込み。これも塩とオリーブ油でいく。キヌアが入っているらしい(だが見えない)炊き込みご飯を少しだけ頂く。

彼女は毎日金型工場で働いている。彼女には同級生で同業のイケメン男の友人がいる。このあいだスーパーで偶然会ってさ。イケメン男もひとり暮らしである。ふんふん。

あのな、わたしはきっぱりと言う。イケメンはやめた方がいい。なんで?‥‥わたしは黙る。うまく言えないが悪い予感がする。

彼女がクローゼットからドカジャン(土方の着るジャンバーのことです)を出してきた。今年のニューモデル。彼女の会社の社名入りのドカジャンだ。

これ背中に、ほら、ダサい反射板が縫い付けてあるのさ。ふうん、いいいい、これでいいよ、いいからあたしのも一枚一緒に買っといてよ。わたしはドカジャンが大好きなのだった。

年末に四国へ行かないか。友人が言った。

何しに?

石パンだよ。一緒に香川に石パン買いに行かないか。

石パンというのはその昔四国お遍路参りの行動食として食べたと言われる小麦粉の小さなお菓子のようなパンである。究極に乾燥させたその固さから石パンと名が付いた。

ほら、ここで売ってんだよ。友人が本を出して来る。それにしても我々はなにゆえにこのような固いパンに魅了されるのか。友人とわたしのうんちくは尽きない。

日付が代わる真夜中頃になり友人の車で近所をドライブ。彼女もまた具合の悪いわたしを心配してくれていた。有難いことだ。死なないように踏ん張らなければならないとわたしは懸命に念じる。

先ほどからのアルコール類の摂取により地球の重力は改善されわたしは歯を磨きパジャマをパジャマへと着替えぼちぼちとブログを書き始める。

エレカシの宮本は無様な日々にキッスをせよ、ごく普通の毎日をこそ愛すべきだと歌い上げる。

リコさんはパンブログを始めた。pooteenさん、ワークショップって何?maroさん、おもろいギャグっていったいどの記事さー。

明日また地球の重力が幾分倍増していたとしてもとにかく踏ん張ろう。

ドカジャン嬉しいな。