「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を観ました。

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隣町の図書館は夜9時までやっている。先週末主人に連れて行って貰った帰り、イオンの楽器店に寄り「ツェルニー30番」を買ってきた。毎日数十分、1番から手習いしている。1番は右手の練習。右手の薬指や小指がもたもたしてしまう。ゆっくりと弾く。

若いときも今もショパンとかドビュッシーとか、複雑で込み入った音の重なりを聴いてもどちらかと言えばあまり感動しない。綺麗かなそうかなと思う。単調な繰り返しや上って下りるもの、折り畳んでそれを開いてというような稚拙なものを聴いて心から安心する。

肉まんをまた作った。冷蔵庫に豚の挽肉しかないので何となく餡を作って包んだ。昨夜から泊まっている三女がコストコの巨大マスタードを付けて食べていた。トマトソースにチーズを入れて作りたいと思いつつも気が付けばなんやかんやでトマトソースは餡にする程残っていなかった。

昼過ぎ昔からの友人が来る。赤いハーブティーを飲み、ふたりして窓の外の雲を見た。友人は一人暮らし。隣の隣の階段に住んでいる。まあわたしの方が最近引越して来たのだが。友人は袋菓子や林檎などをいつも持ってきてくれる。なんか優しいなあ。

袋菓子とかスーパー行ってもわたしは買ったことが無い。なんで買わないのかな。友人は美味しい煎餅やスナック菓子をよく知っている。彼女の家にはそういうものが沢山備蓄してあってその棚を眺めるのがわたしはわりと好きだ。

雲も良いけど、3日で飽きるな。友人が言う。

友人はいつもわたしを笑わせる。おい家の中が熊だらけだぞ。えへへ。わたしは嬉しい。

友人が帰り三女とふたりでDVDを観た。トムクルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。トムクルーズ演じるケイジなる男がどんどん強く、逞しくなってゆく。ケイジは冒頭で「保身で寄生虫な奴」だと罵られるがわたしはトムクルーズが好きなので始めはピンと来なかった。

映画を2回観てなんとなく理解した。ストーリーはSFでゲーム好きな人が考えたような荒唐無稽なちょっとありがちなドラえもん的なそんな話だったがトムクルーズが好きなのでまあ良しとした。

ただ簡単に「リセット」とか言わないで欲しいとか思った。「リセットよ」と女に撃たれトムクルーズは何百回も振り出しに戻るがそのシーンが気になるを通り越して悲しくて泣けて来た。

わたしは自分もまた死なないとは言えなんどもなんども同じ場面をリセットをしているように感じることがある。螺旋階段を登るように過ごしている。この景色は以前も見た。以前に見た時よりわたしはしぶとくなれているだろうか。強くなっていっているだろうか。

トムクルーズは後半鉄鋼スーツを脱ぎ捨て身ひとつで戦い続ける。血を流し痛みを堪えながら進んでゆく。傍の大切な恋人が死んでも彼は歩みを辞めない。以前は無理だと諦めたシチュエーションを勇気を抱いて突破する。

まあ映画なんだけどね。

それにトムクルーズだからさ。

今日も「チェルニー30番」弾くぞ。わたしはウーロン茶を飲みながら友人のくれた袋菓子を朝から食べている。流石だな。これ、美味しいなあ。