林二郎「ペザント・アートへ―木工生活八十年 」住まいの図書館出版局

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出来事の記録。ソーセージも野菜もパンも無いので早朝主人とふたりセブンイレブンへ行きドーナツを買ってきた。リビングでミスチルを聴こうとスイッチを押すと流れてきたのはゴンチチだった。

数日前いつものカフェで日替わり珈琲を飲む。マラゴジッペ。大粒の豆。ブラジルで突然変異したティピカ種で実だけではなく樹も大きめなのだと旦部の本にあった。

最近朝はマキネッタでミルクコーヒーを飲んでいるので砂糖もミルクもいれない珈琲は久しぶりだった。ヨーグルトに蜂蜜レモンのと説明書きにはあるがそういう繊細な味は何度飲んでもさっぱりわからない。わたしにわかるのは嫌なものが残らない、確実で圧倒的に健やかな甘味と、焦げ臭いのとは全く異質な柔らかい、優しく広がる珈琲フレーバー。珈琲をひとくち飲んで気持ちが丸るくなるなんてな。

この店のこの席のこの空間に自分がすっかり馴染んでいることをこの日も実感する。騒ついた店内。ジャズではなく抑え気味に、でも楽しげに演奏をするボサノバ。もちろんレコード盤の中での演奏なのだが。

昨日熊マスクが届いた。iphoneで見たヤフオク情報は一枚の写真のみ。梱包を解く。熊はおでこに白老観光協会の丸いシールを貼っていた。白老はアイヌだ。熊マスクのおでこにこんな風にペタリとシール貼るなんてことするだろうか?貼るとしたら裏ではないのか、そしてオークションページにこのシールのこの情報が無かったのは何故だろう。

可愛い顔をしている。鮭をくわえた熊マスクは初めてだ。とりあえず撮影。君はうちの先住熊たちと仲良く出来るかい。何枚も撮る。

引っ越して2ヶ月になるが調理なるものをほとんどしていない。朝はスキレットで怪しげな自家製ソーセージと野菜と目玉焼きをパンと食べる。時々ダッチオーブンでパンを焼く。玄米もまとめて炊く。どちらも1食分ずつ小分けして冷凍保存。

蒸した玄米と蒸した野菜が基本の常食。夕方仕事帰りの主人にはお味噌汁を作るがそれもミルクパンで少量作るのでお味噌汁というより味噌スープという感じである。主人の夕食には鱈か鮭、またはチキンのソテーを1切れ付ける。

夕べ三女夫婦が来るというので粕汁を作った。引っ越しでゴタゴタしていたころだ。地元の酒蔵から出来立ての酒粕を貰った。冷蔵庫で1番場所を取っているのはこの酒粕の板の塊だ。塩鮭はスキレットで焼いて骨と皮を外す。予め蒸してある大根と人参を一口大に切りキャベツも沢山入れた。ごぼうは無いか。ごぼうって何だ。ごぼうだよ。どうやらごぼうのことなどすっかり忘れて暮らしていたようである。

薄口醤油で仕上げるつもりが思い付きで岩塩をガリガリとやる。サーモンやキャベツにはこっちの方が合うんじゃないかと思ったのだ。

婿が珈琲豆を2種類くれた。東京のビジネスフードミーティングへ行った時にサンプルで貰ったというイタリアの豆。馴染みのバリスタからは間違いないよ、これはイタリアの味だよとお墨付きらしい。もう1つはマキネッタ用、ふわふわに細かく挽いてあり一人前ずつパックされている。これをパックを解いて使っている。マキネッタは2気圧ほど。エスプレッソマシンの10気圧にはとても及ばないが濃い味でわたしは全然気に入っている。

焙煎後のしかも細かく挽いたのちの珈琲豆は経時劣化を止められない。酸が発生してゆくし香りは失われるばかりだ。だけど美味しい珈琲は月に一度くらい飲めればいい。美味しいエスプレッソ珈琲は季節の変わり目、友人や家族との楽しいランチの後に。やがて見事に春が来て何かに誘われるようにして出掛けて行くのが丁度良い。

林二郎さんは明治生まれ。明治〜大正〜昭和〜平成を生き抜いた木工職人さんだ。中山道の地図を肌身離さず持ち歩いているが時折こんな本を夢中で読む。

本を置いて目を閉じる。熊だ。わたしの熊を彫らなくちゃ。

いつか教室の電鋸を借りて作りたいものがある。熊が万歳をしてる、熊シルエットのカルテスボードをつくりたい。ハムやチーズを載せて、熊の腕と足とをこう持ってテーブルにとん。どこかで板を買ってこなくちゃ〜。

ヒノキはダメだよね。なんで?まな板になっちゃうから。あー、まな板いいなあ。

熊が万歳してる熊シルエットのまな板ね!