映画「ローマの休日」を観ました

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神戸でもどこでも朝は早くから起きて活動する。掃除をし、スキレットでソーセージと目玉焼きを焼く。冷蔵庫にはちゃっかりメークインを常備したし、三女の婿のスキレットルクルーゼだし。ルクルーゼはIHでもいける。

鳴門公園を調べている。なんとなく鳴門公園でバスを降りることに決めチケットも購入してしまったが鳴門公園がどんなところなのかは全然わからない。ほうほう、うずしお観光の汽船が出ている。

昨夜はカポナータを作った。カポナータというのは茄子料理らしい。ところがうっかりして茄子をその日の昼にレンジで蒸して辣油をかけて食べてしまい茄子無しのカポナータである。

カポナータにカルディで買った3色ニョッキを添えてランチを終え、三女とふたり「ローマの休日」を観た。

ローマの休日」をちゃんと観るのはじつは初めてである。中学時代の友人がヘプバーンの大ファンであった。しかも彼女は中学生なのにヘプバーンに似ていた。ハッとするような美人だった。

彼女は10代で結婚出産。その後間もなく心を病んで精神病院に入院をした。今もなかなか良くならない。数年前会ったけれど50代の彼女は益々ヘプバーンに似ていて美しかった。

ローマの休日」は考えていたよりもずっといい映画だった。なんといってもヘプバーンとグレゴリー・ペックがアップに耐え得る造形美である。三女は紳士物のだぶだぶパジャマを着たヘプバーンが好きらしい。

しかし王女の気持ちはなかなか感情移入がしにくい。わたしはグレゴリー・ペックがとにかく切ない。いやよくよく考えてみればカメラマンの友人はどうだ。金を貸し、ズボンに珈琲をぶっかけられ、苦労して写真を撮ったにもかかわらず全ては無駄であった。

グレゴリー・ペックにはまだヘプバーンとの思い出があるからいい。はたして友人は金が戻らないことを悩んだであろうか。それともこれが初めてのことではない、あいつはいつだって惚れっぽいと受け流しただろうか。

これは大泉洋ではないか。間違いない。ローマの休日どうでしょうなのである。

ヘプバーンはグレゴリー・ペックとカメラマンの友人のふたりを見て羨ましく思ったに違いない。男同志。王女の孤独を癒したあのローマでの休日は友人の金があって成り立つバカンスであったが金だけではない。あの友人は記者会見でも忠節にグレゴリー・ペックの傷心に寄り添っている。

映画を見終わり三女とふたり元町まで出てお好み焼きを食べた。瓶ビールを注ぎながらそんな話をしたら三女がピシャリと言った。

どうでもいいけどなんでもかんでも大泉洋にしないでくれる?

はい。どーも済みませんね。

帰ったら友人に連絡してみよう。「ローマの休日」を観たと言ってみよう。

うん。大泉洋の話はしないよ。