丸善ライブラリー 小森厚「もう一つの上野動物園史」

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小森厚氏の上野動物園の本はもう一冊ある。関東にいた時は上野動物園によく行った。

道の駅の産直所ですももを沢山買い砂糖と檸檬汁で煮た。雪平にてんこ盛りの皮付きのすももに水をコップ半分くらいを掛け回し火に掛ける。10分もしないうちにすももたちはとろとろに。スプーンで種をひとつひとつ取り出した。ジャムともシロップともつかぬものが完成した。

厚めの半円に切ったズッキーニを大蒜と生姜とオイルで焼く。弱火で放置。殻付きの海老を蒸篭で蒸しているのをちょいちょい覗く。蒸篭はどこを触っても熱くて扱いづらい。手ぬぐいで火からおろした。

よく焼けたフライパンのズッキーニにカットトマト(使いかけの残り)とヨーグルト(これも使いかけ)をバッと足して水を入れて熱々になったら火を落としてカレールーのキューブをポトンポトンと入れてみた。友人からカレールーを貰ったのだ。自然食品のお店の美味しいやつらしい。

今日は極細のグリーンアスパラ、獅子唐、青唐辛子、コリアンダー、あとなんだっけ、いろんな野菜を買った。狭い店内にそれほど種類は多くない。ディスプレイもものすごく適当なので一生懸命に見ないと何が何だかわからない。

どの野菜も小さい袋に入っていて、全て手のひらに乗るくらいの量である。何もかもが百円で、そこにある野菜を1種類ずつカゴに入れていくとたいてい1500円くらいのお会計となる。1週間は持たない。わたしも夫も生野菜を毎日わしわしと食べる方だし、野菜も鮮度が落ちていく。

今日はすももと赤ビーツを買った。ビーツは黄色いのは安いが赤いのは何故か高い。お昼ご飯にと350円の鮨のパックを買った。握りが五貫と鉄火巻きが4つ入っている。どこかは知らないけれどお寿司屋さんが作って出していてとても美味しい。棚に並べられるとすぐに売り切れる。それで見かけるとラッキーという感じで買うことにしている。

午後は車のオイル交換をしてガソリンを満タンにして動物園へ出掛けた。わたしは雨の中を真っしぐらクマ舎へ。夫は園内のカフェテリアへ。わたしは1時間くらいクマを見ていた。いたよ、熊だよ、やだね、熊怖いね。クマ舎にはそんな会話が響き渡っている。

クマたちは4時過ぎにバックヤードに入れられて食事を摂る。辛抱強く待っていればガラス越しにそれを見ることが出来る。うちから1番近いこの名古屋市の動物園のクマ舎にはエゾヒグマ、メガネクマ、マレーグマの3種類のクマがいる。

マレーグマはお父さんお母さんと去年生まれた子どものマレーグマと3頭のマレーグマ一家を見ることが出来る。

4時を過ぎてもなかなかクマたちはバックヤードに戻らなかったが、マレーグマの母熊がなんと授乳をしていた。おっぱいを飲み終えた子熊がうとうと寝入るのを見ることが出来た。

エゾヒグマは今日は食事が遅いぞとずっと扉に張り付いていた。エゾヒグマは名前をピポロと言う。彼はりんごが好きでバナナが嫌いなんである。

クマたちの食事が無事終わってわたしはカフェテリアで紙コップの紅茶を飲む。帰りにスーパーで惣菜とお酒を買って夕飯は居酒屋ごっこにしようと夫が言った。だいぶ待たせたのでカレーを作ってきたとはなんだか言いにくい。

閉園を知らせる音楽が流れはじめる。アニーローリーだ。愛しのアニーローリー。クマたちも今頃これを聴いているのだろうかとかそんなことを考えながらわたしはまだ温かい紅茶を手に雨の中駐車場を目指して歩いた。