ベッツィ&クリス〜白い色は恋人の色

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http://youtu.be/14qGStwEV1w

北海道の木彫り熊のジャンルのひとつに熊マスクというのがあって夫はヤフオクで手頃な値段の熊マスクを見つけてはせっせと購入している。

小さな熊や普通サイズの熊はスマホでわたしに写真を見せてこれどうかなと相談するときもある。ところが彼は熊マスクはあんまり相談して来ない。わたしが熊マスクをあまり好きではないということもあるけれど、きっと迷わず買っちゃってるんだね。

数日前いつもの郵便局の配達さんが熊マスクを抱えてやってきた。その熊マスクは透明なぷちぷちで包まれただけの簡単な包装で、サインをして巨大なヒグマの顔部分を受け取り、おお、なんだこりゃとわたしが言うと熊ですと配達さんは笑ってた。

日本で最初の動物園は上野公園のあの動物園である。では世界で初めての動物園が作られた町がいったいどこなのだろうか、それはちょっとわかんないが1907年ドイツの都市ハンブルク近郊にカール・ハーゲンベックという人が無柵放養式展示という世界で初めての『動物たちを檻に入れない』という動物園をつくった。1907年というのは早いなと少しびっくりした。

このカール・ハーゲンベックという人は野生動物を売り買いする植民地の商人として育てられた。本職はサーカス団のオーナーをしていたようである。

獣医の奮戦記を何冊か持っているがそういえば熊のなんやかんやは滅多に読まない。イギリスのマンチェスターの動物園でパレードの花火の音に驚いたシロクマのお母さんが流産した悲しい話を覚えているくらいである。

シュタイフオフィシャルブックにリヒャルトのデッサン画が幾つか載せられていた。熊とライオンと象である。

リヒャルトはこれをいつどこでどんな感じで描いたのだろう。そんなことを調べているのだがなかなか興味深いことが多い。

先月神戸三宮のセンター街の古書店で買ったツキノワグマの本には日本でツキノワグマを飼育しようと試みた人たちの経験が載せられてあって、これも大変興味深いものだった。

ある山に住む女性は母親と別れた二頭の小熊を育てたが一頭は亡くなった。残る一頭は2年後とある施設に引き取られる。ところが引き取り先の施設でこの小熊がカンシャクを起こしてばかりだということで、女性はすぐに小熊をひきとりにいったところ小熊は脱走して行方不明、探しても見つからず女性がマイカーへ戻ると小熊が助手席に座っていたという。

この女性だけではない。熊との間に強い絆を育てたというエピソードは幾つも載せられていた。

リヒャルトのデッサン画の動物たちは優しいタッチで描かれ、どれも皆柔和な表情をしている。熊もライオンも象も人間にはコントロールできない猛獣と言われているが、リヒャルトが接した動物たちは穏やかで落ち着いた一面を彼に見せたようである。

資料では彼はシュトゥットガルトで動物園とサーカスとの両方を見たらしいが、それらがどんな雰囲気だったのかは今のところわたしにはわからない。

そこにはドイツの男性の感性が大きく関係していることだろうし、激動の時代の景色のその一部分にサーカスがあり、動物園があったようである。

サーカスってどんなんかなあ。

見たことないわ〜