白泉社 大島弓子「つるばらつるばら」

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鬱を脱したと思いきや大きな鬱の大波に呑まれて撃沈し苦しい。空を見ても花を見ても涙がこぼれる。迷惑な話である。大きなクマを抱いてしまったのが失敗だったのかなあ。

これまでの人生で一番最悪のひとことは?みたいな鬱のショータイムが脳内に広がる。やめてください。お願いですからやめてください!頼んでもボリショイ鬱大サーカスはまだまだ中盤というところ。

パンチェッタ用の豚肉を蒸してチャーシューとして食べることにする。冷蔵庫の中の野菜をかき集めてミネストローネを作る。あんまり信じてもらえないんだけれど鬱の大波に揉まれているときのわたしはすごく働く。重荷を負っているのがどうやら楽なのだ。

何もなくなるのが怖い。ここは高い山の崖っ淵だということに思おう。そんな思考が働く。あれもしよう、これもしよう。

小さな冷蔵庫が好きだ。週に一度空っぽになるやつが好きだ。

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明け方にひとりで走るのがあんなに楽しかったはずなのにもう全然たのしくない。木を見ても、地面の草を見ても涙がこぼれる。

大島弓子を読もう。懐かしい。「つるばらつるばら」を読む。性同一性障害、拒食症、離婚、アスペルガー。若いときは苦手だった漫画たちがなんとなくキチンと読めるようになった。

それにしてもこんな風にこんな題材を漫画にするなんて大胆だなあ。ささやななえがDIDを漫画にしたというのを何処かで読んだけれど全く読む気はないけど。

こんなちゃんとした鬱になるのは久しぶりかもしれない。わたしはたいてい鬱エピソードである。発作的になにかをやらかして、ああ、あれはそうだったとなる。

東西南北が悲しい。前も後ろも虚しい。体の輪郭がよくわからない。涙の意味がわからない。

これが鬱なんだなあ。

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呼吸するくらいの気力はある。そしてこうしてブログなんつうものを書いておる。大島弓子を読む。泣く。とか言って計算してるんじゃないの。鬱の記事、ちゃんとあげてんじゃないのさ。綺麗な花を見て涙するのが鬱ならばまあ今日はそれでよし。