Smile〜Nat King Cole

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http://youtu.be/V3Sk1ybG_-M

特にやることがないので大量のラディッシュを酢漬けにした。半月切りに飽きて乱切りに。サッカーボールのような模様にところどころの皮を削ってみたりはたまた皮をつるんと剥いて白いボールにしてみたりする。お店で出すわけではないのでカタチや体積を均一にしなくてもいいのだ。

ラディッシュを見ると思い出す。母がフランス料理店を出していたころわたしは20代。もう子持ちだったがヨーロッパへの憧れもあったのかもしれない。母の店は洋食屋というよりはフレンチを気取ったレストランだった。その男性シェフは気位もお給料も高く、そうかそんなものかとがっかりすることが多かった。

トルティーヤを2枚、あいだにゴーヤチャンプルとチーズを挟んでケサディヤに。それから焼いたトルティーヤにバターと蜂蜜を塗ってバターシュガークレープみたいにしたりもする。甘い味噌で葱や胡瓜を巻いてなんちゃって北京ダックにするのもいいかもしれないなどと考える。トルティーヤは永久に不滅なのだ。

昨日も1日6歳の子守、レミはあれからどうなったと6歳が言った。

家なき子」レミの旅は続く。旅芸人ヴィタリスは反骨の老人だった。大道芸をするイヌたちに口輪を付けよと高圧的な警察官と乱闘。だけどこの警察官乱闘の直前無抵抗なレミを殴ったのだ。ヴィタリスがカッとなって取っ組み合いになったのにはそんな経緯があった。

作者エクトール・マロは容赦ない。ヴィタリスは禁固2ヶ月。人生ではじめて、無抵抗で殴られたレミは警察官恐怖症となる。猿とイヌたちと共にわらわらと泣きながら、街道をただただ走って逃げる。ボスを失い統制を失った動物たちとレミ。盗癖を持つ犬1匹が姿を消す。イヌは大道芸の財産だ。レミ失意のどん底である。

わたしはちょっと思うところがあって「大草原の小さな家(2005年版)」を観ようと考えていた。昼食後タブレットで「大草原の小さな家」をみ始める。どん底レミを忘れたかった6歳も一緒に「大草原」をみ始めた。

まだ寒いころ開拓地カンザスへと二頭立てのホロ馬車で向かうインガルス一家。このお父さんいいねえ。6歳は男の子なのでそんなことを言う。

厚い氷に覆われたミシシッピー川を馬たちを先導し果敢に渡りきったインガルス一家の飼い犬ジャッキーが、何川か名前は忘れちゃったんだけど別の川では速い流れを泳ぎ切れずあっという間に姿を消した。犬の名前を呼び泣き崩れるローラ。ねえなんでお父さんはイヌを馬車に乗せてあげなかったの、6歳は怒っていた。

んー、よくわかんないけれどたぶんこの時代のイヌっていうのは荒れ地を征く旅の途中で昼も夜も狼や泥棒から家族や家畜を護る役目があっただろうから、たぶんこのインガルス一家のイヌもそれなりの実力があったんじゃないかな。だからお父さん馬車には乗せなかった、ジャッキーならこれくらい泳げるはずだって。

下流へと流されたジャッキーは数日後インガルス一家の野営地へ泥まみれで生きて戻ってきた。6歳は目に涙をいっぱいにしてジャッキーは強い犬だと何度も繰り返した。なんだかわたしも泣けてくる。

動画は終了、6歳が「家なき子」を読んでくれと言った。果たして犬は戻ったのだった。空腹のあまり盗みをはたらいたイヌをレミは許した。メディ運河の河岸でただ自分の愉しみのためだけにハープを弾くレミ。よく訓練された動物たちは音楽と同時にその場で踊り始めるのであった。

頑張れレミ!

母をたずねて三千里だ!(違うぞ〜〜)