https://m.youtube.com/watch?v=tgNQ4FR6Me8#
チコ&ジプシーズが今年の11月に来日する。東京のブルーノートでのライブチケットが1席8000円だという。安いではないか。夫に訴えるも却下された。
最近夫とyoutubeで阿部寛の昔のドラマで「結婚出来ない男」というのを観た。面白くて毎日観ていた。夫はすっかり国仲涼子のファンになった(はじめのころは高島礼子が好きって言ってたのに)。
阿部寛はコミニュケーション障害を持っている建築デザイナーで国仲涼子はマンションのお隣さん。夫曰くわたしの通常の会話の感じがこのドラマの阿部寛にとても似ているらしい。
どちらかと言えば国仲涼子も思ったことを単刀直入ぶつけるタイプである。夫は今日も「ねえ今のやつミチルちゃん(ドラマの国仲涼子の役名です)で言ってみてよ」などと言うのでわたしは得意の(得意なんです)モノマネで国仲涼子風に夫に苦情を言う。
可愛いなあ。
夫はご満悦だ。
ジプシー・ジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを調べていた。彼はロマである。10代のキャラバンの火事で火傷を負い左手の薬指と小指が癒着している。3本の指で器用にギターのネックを掴んで弾くらしい。
youtubeで聴いてみるとなんかどこかで聴いたことのある曲である。よく読んでみるとステファン・グラッペリとコンビを組んでいたらしい。
ステファン・グラッペリはわたしが仕事を辞めたころに通っていた内科のクリニックの主治医が好きだったアーチストである。彼のクリニックではステファン・グラッペリのCDがいつも流れていた。
ふうん。
なんかちょっとしんみりした。
辻村伊助の本を読んでスコットランドが懐かしくなり(行ったことはありませんが)昔買ったスコッチウイスキーの本を何冊か見ている。「チョコファッジみたいな泥炭」などと書いている。土屋守の本である。土屋守はチコ&ジプシーズのチコと同い年だった。
今日から友人が宮古島へダイビングへ行った。わたしが10月に沖縄へ行くと言うとまた台風だなと鼻で笑われた。友人は阿部寛風である。
スコッチウイスキー関係の本を探していたら村上春樹の本を見つけた。「もしも僕らのことばがウイスキーであったなら」という文庫本だった。これは確かいつか沖縄へ飛ぶという直前の空港の本屋で買った。スコットランドの写真が美しかった。
ボウモア蒸留所、ピートを焼く火。
ウイスキー造りの行程で、糖が損なわれるの防ぐため大麦を乾燥させて発芽を抑制する。緯度が高く寒冷で木が少ないスコットランドでは泥炭を暖炉に焚べるが、この特殊な泥炭にはたっぷりとヒースの花が詰まっているので燃える瞬間はまるで花火のように火花が弾けるのだ。村上春樹は見開きページにこの泥炭の花火を載せていた。
村上春樹は1冊くらいしか読んだことがない。なんとなく腑抜けた文体やいまや売れ筋であるという如何にもな読み手に迎合したスタンスがとても苦手なのだ。とにかくそう思い込んでいるしそれが的外れだとも思わない。
ふと思いだして本棚を巡る。あった。「ポートレイト・イン・ジャズ」。これも村上春樹じゃん。ぱらぱら。あった。ジャンゴ・ラインハルトがあった。
なーんだ、買ってんじゃん!
なんか悔しいのでここは国仲涼子で言ってみた。