チェコっていうとなんとなくチェコスロバキアのことだと思ってたんだよね。'93にチェコはチェコとスロバキアにきちんと別れたみたいだ。ではいつチェコスロバキアになったのってあれこれ読んでいたけれど少し前まではオーストリア帝国って結構な大国で敷地面積はフランスと変わらない。
オーストリアはオーストリアのスープの本しか見てなかった。小さな国なのにめっちゃ気取ってるなあ、なんて。そうかそういうことだったのか。やっぱり大学とか学校出ておくのって大事かもなあ。いや大学行ってないからこその感動。やや劣等感前出しのポジティブ。
もう30年間聴いているCDが一枚ある。ライナーノーツは失われ、表紙もないし、ケースの蓋は外れてガタガタ。どこか外国へいく友人にお土産何がいい?と聞かれたときわたしは必ずCDと答える。
なんでもいいからさ、そう、テキトーでいいから。深く考えなくていいよ、なんとなく売れ筋みたいなやつ5、6枚買ってきてよ。そんな風に頼む。このポンコツCDもそんなお土産の一枚に違いないのだけれど誰にいつどこのお土産で貰ったのか。わかんないんですね。
CDは溜まって棚に飽和してはねえこれ頂戴よという人にあげちゃったりする。すごく好きなCDを何枚か見繕って引っ越すときにお世話になった人に贈る。これ聴いてわたしを思い出して、なんて言って押し付ける。そんな贈り物を出来る人には滅多に会えないから余計そんなことをしたくなる。
CDが好きだから金があるときは前向きに借りるよりは買っていた。吝嗇(りんしょく)な親に育てられた反動もある。なんでも所有したい衝動と、でもわたしの何かを欲しがる人にはポイとあげたくなる奇妙な瞬間がある。
チェコのヴァイオリンを聴いている。もう30年間も聴いているポンコツCD。このCDを欲しいという人がいなかったのはこれはいつもひとりで聴いていたから。
これはチェコはチェコでもチェコスロバキアのチェコのCD。さて今朝も空を撮るか。なんで泣いてる?まあいろいろ。いろいろいろいろ。