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スピッツ'まがった僕のしっぽ'
道の向こうから彼はやってきた。機嫌よく右手でピンク色の水筒をぶん回しながら歩いてくる。待ち合わせ場所のT字路で僕たちは先ず枯れ井戸をそれぞれ覗きこんだ。それからけもの道をかき分けて進み、丘の上に立つ。そこには彼が磐流丸(ばんりゅうまる)と名付けた平らな岩があった。磐流丸は僕たちを待っていて、そうして僕たちは船出する。いざ沖へ。大海原。未知の大陸に行き着くまで。