gazpacho

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ビッケブランカ(*)'ポニーテール'


ガスパチョのメソッド。ガスパチョの作り方の真相は本場アンダルシアに行かなければわからないんだろうな。アンダルシアに行っても私のような部外者には一朝一夕には習得出来ぬものかもしれない。


三つ星のシェフらがガスパチョを作らたがらない理由を、飽きもせず事ある毎に読んでいる辻調の教科書(非常に退屈)には「個性が出し辛いメニューのため」とある。三つ星シェフの個性ってなんだろうなと、悩ましいフレンチの厨房に想いを馳せた。


ガスパチョは単体で十分魅惑的である。お料理が得意な友人にお願いして、目の前でガスパチョを作ってもらった(ビデオ電話)。いやいやいや。加熱しないで仕上げるわけです。


ベーシックなスペイン料理の本をプライムで購入。ガスパチョの実態に唖然とする。ガスパチョの正体はすべて残り物。固くなったパン。大量に収穫して追熟が進むトマトたち。フレンチ仕込みの友人がトマトや胡瓜の種を除去していた訳はこれだったのか。


インスタグラムで見かけた南米や中東の何人かのシェフはミルキーなガスパチョを作っていた。しかしながらそれはガスパチョではないような気がする。


残り野菜とパンを水を足してすり鉢ですり潰し、飲むカタチの食事として携帯し、1日の作業効率を図る。夏場の気温が四十度にも達するアンダルシアである。生クリーム入れたら腐敗するよねえ。山や畑に携帯出来んよねえ。


私はトマトとパプリカの赤いガスパチョに続き、胡瓜のみの緑のガスパチョを作った。胡瓜とニンニクをブレンダーで潰したが猛烈にヨーグルト入れたりしたいわけです。もちろん入れない。そこはガスパチョのメソッドに忠実に進むわけ。こし取った滑らかなスープは400ccほど。タッパに入れて冷蔵庫に保存。朝晩30ccくらいずついただいている。


当方山にも畑にも行かない死にかけの老人である。絞りカスは温かい白飯にのっけていただく。絞りカス美味しいよ。サルサかサンバルみたいに美味しいですよ。


(*)友人Aにアホブランコというガスパチョがあると言ったら、へー、ビッケブランカみたいと言ったんである。