ジメトキシ・メチルベンゼン

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クラッシュ 

 

 

ベトナム食材店でグアバを買った。9個入りで880円であった。安いよ。ブラジルでグアバをよく食べたと友人は懐かしそう。店内で白い丸い餅菓子を見つけてこれはなにかと尋ねると月餅だという。月餅はまだ食べてない。月餅を冷蔵庫に入れたらダメ。友人が言う。私は月餅を冷蔵庫に入れていた。

 

 

 

一体何時になったら行くのと彼女はイライラしている。今から行くか、と我々は隣接する他府県のバラ園へ行った。小一時間で案件を済ませ帰りにごっつおしゃれなカフェ飯を喰らってすごすごと帰宅。なんやかんやで楽しかったではないか。

 

 

 

 

バラ園ではロサ・ギカンティアが金柑のような実をたわわにつけていた。ロサ・ギカンティアは臭いらしいよ。ふうん。私はロサ・ギカンティアの実を直に見たのは生まれて初めてだった。ロサ・ギカンティアをずっと調べている。

 

 

 

 

ロサ・ギカンティアは黄バラのオリジンではなかったか。バラのはじまりは赤と白で、黄色い原種というものがない。そんな文章を覚えていた。わたしは黄色いバラがすごく好きであるがオースティンのグラハムトーマスは大嫌いである。

 

 

 

 

どうして嫌いなの?グラハムトーマスだけではない。画一的で安易な創作のオースティンのバラは全部嫌いである。遠くからでもあああれはオースティンだとわかるほどである。

 

 

 

ジメトキシ、メチルベンゼン。黄バラの芳香。レデイヒリンドンは一株も見つからなかった。Mrs.ハーバードもアイスバーグも見つからなかったけれどガリカやムタビリスは有ったからまあいいかな。