小説

連載小説 小熊リーグ③

光盛医師を除いて、僕は脳内にクマが棲むことを誰にも言わないでいようと決めた。精神科医として平たく言ってこれは幻覚と幻聴という症状だ。光盛医師も同意見だった。 「君がたとえ何か脳の病気を発症していたとしてもそんなにがっくりしてはいけない。僕の…