スティーヴン・キング「ファイアスターター」

北海道旅行のお供に山本周五郎スティーヴン・キングと迷って山本周五郎を選んだ反動でこの数日スティーヴン・キングファイアスターター」を読む。

その他に井伏鱒二山椒魚」、三女の家から借りてきた「色彩検定3級」テキスト、またしても読書のループが始まる。

ニンニクはまだ間に合うか。畑も行かねばならない。今日のランチは友人宅へ招待されている。忙しいぞ。まずいぞ。これは良くない兆候だぞ。

小説の資料に色彩の本を探していた。フェリーで出会った婦人に熊の話を一通りしたら、彼女があたしはブルーのテディベアを持ってると言った。しかもそのテディベアはカリフォルニアに住む祖父から誕生時に贈られた50cmくらいのベアーで、おそらくはシュタイフ社のものではなかったかと言う。

ファイアスターター」は苦しい話だ。わたしはスティーヴン・キングの中ではこれが1番好きだ。逃げろ。捕まるんじゃない。繰り返し読む。

何度も読んだ本なのに「山椒魚は悲しんだ」という冒頭の一文に圧倒された。悲しみや狼狽を表すレトリックを考え続けていたから、悲しんだ、って書いていいのかと、なんだか付き物が落ちる思いがした。

驚いたことに色彩の感情効果というものはすでに体系化されていた。このテキストはどんな小説よりも衝撃ではないかと。

どうしてもココナツスコーンが食べたくて焼く。ココナツパウダー、ココナツファイン、ココナツミルク。ココナツココナツ。南国がわたしを呼んでいるよ。ココナツは樹木ではないと長女がうんちくを垂れる。ココナツの樹には年輪がないらしい。

クッキーバーの資料に生の海老を加熱してナンプラーで塩気を付けて粉と油で練って甘くないクッキーバーを作るとある。おお〜。必ずココナツを入れようぞ。

iphoneにフェリーで出会った婦人から長いEメールが来ていた。今は東北にいるらしい。

過去の悲しい出来事と現在の嬉しい出来事が眈々と綴られていた。そして貴女の本が読める日を楽しみにしているのよ、とある。

あたしの本?あたしそんなこと言ったっけな。

とにかく55cmの青いテディベアの現物を探そうかね。

ということで毎日忙しい忙しい。