青竹

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aiko'カブトムシ'


Netflixで「10の秘密」というドラマを観た。ヒトはどんな経緯で悪行を犯すのか。目の前の人がそれが家族であっても、ちょっとした知り合いであっても、いっときもしくは長年の憎しみの感情で踏みつけ痛めつけるようなことをする。悪行は企てられる。悪行は選択の余地がない。真っしぐら突き進む。地位とか家族からの称賛とか、なまじ護れそうに思えるものがあったりするとやる。とりあえずの平和が欲しくて。仲間由紀恵は実の娘の純真を踏みにじり、向井理はたった10万円の賄賂で失職した。私は仲里依紗のファンである。彼女の頬を伝う大粒の涙。彼女の顔や喋り方はわたしが子ども時代を共に過ごした親戚の子にそっくりなんである。愚かで、必死で、自分の間違いを後になって認めて、それでぽろぽろと泣いてしまうところとか。社長室に乗り込んだ向井理はまるで青竹を割ったよう。失うものはもうない。無様でも惨めでもこれが自分なのだ。もろもろカメラワーク等雑なドラマだったけど、脚本の起承転結は一切の雑味無し。江口洋介以上谷原章介未満、向井理って悪人を演じるの無理ですよね。