橋を架ける

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錦織健'わたしの青空'


統合失調症患者は脳の障害で考えが奇異な方へ飛び、ときどき何を言ってるのかわからないと言われてます。連合弛緩というやつですね。カテゴリーが違う何かと何かを結び付けると。つまり常識的に物事を考えられない。あっあの人誰だっけ?たしか何処かで何度か会っている人。名前は出てこないんですが不意に最高に美味しいイタリア産の生ハムが思い出されて仕方ない。なんで?って思うんですけど発想や情報の想起に対してのコントロールは全く効きません。全く素晴らしい完全な木耳を入手して刻み厚揚げとグレープシードオイルと塩で炒めます。あーこれは「ダッタン人の踊り」だなあ、と脳内に管弦楽が鳴り始めます。分厚い黒雲がモクモク空を支配して酷い雨嵐になります。雨が上がって空が明るくなると脳内で変ホ長調の黒鍵だらけのカワイのグランドピアノの透き通った音の響きが鳴り始めます。誰かに自分の脳の病気を説明しなければならないということはわたしたちには大変なストレスなわけです。何故なら病気については聞きたいけれどそんな事を尋ねる仕事の人たちは、そうしたわたしたちの言葉が指差す何かについて納得するまで聞くほどの時間と気持ちのゆとりがないんですよ。いやそれはそれで無くていいんです。常識的に考えてなんだか繋がらないなあ、と思われて拒否されてもなんの損害もありません。隔たりを埋めたいと思うなら、それもわたしたちから行きます。つまらない言葉の地雷を踏まないように橋を架けるんですよ。あなたとわたしに一体なんの関わりがあるのでしょう。それこそ繋がらないわけです、はい。