白衣

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チャーリーとチョコレート工場


松本清張「半生の記」。召集を受け彼は博多港から釜山行きの連絡船に乗った。朝鮮の景色。くすんだ色の街。赤土の泥濘。雨の中、顎から雫を垂らして歩く兵士たち。晴れた日の兵舎、彼は低い柵の向こう側を白衣の朝鮮人がのんびりと歩くのを見た。朝鮮の正装は白衣で和装に似たものだが和装と決定的に違うのは身体を締め付ける要素が一切ないこと。財布や切符を仕舞うポケットが一切ないこと。ゆるりと手ぶらで歩く人たち。