「ウォルトディズニーの約束」を観ました

頭の調子が良くない。極彩色のはらはらドキドキの夢を幾つも見て夜中に目覚める。朝お弁当を作りながら頭の中の声に気を取られ気が付くと涙をぽろぽろと流していた。

最近よく蒸しパンを作る。テフロンのちょっと大きめのプリン型を6つ。ココナツ、黒糖、レーズン。マーラーカオには醤油。ステンレスの蒸し器を貰ったのだ。

ここ数日朝起きられない。頭の中の声が止まない。語りが続くのだ。駆り立てられるようにしてメモを取るなどする。こんなに悲しい話は書きたくはない。いやこれははたして悲しい話なのか。あれやこれや対話が聞こえる。

今朝は唐揚げの日だったが揚げ物は嫌で炒り鶏を作る。それから塩と味醂だけの卵焼き。紅玉をふたつ微塵切りにしてシリコンスチーマーで加熱。ええっていうくらいの林檎が入った蒸しパンを作りたかったのだ。ところが小麦粉が切れていた。

粉切らすなんてな。蒸しパン作り過ぎなんだよ。

5時。おはよう。起きて来た長女の顔を見て涙がぽろぽろ。ママ大丈夫だよ、コンビニでパン買ってくるね。悪いね。

さて長女が最近スターチャンネルなるものに入会した。これでサンダーバードをコンプだと意気がっている。チャンネルはみっつ。そのうちのふたつは一日中洋画をやっているらしい。へー。

買って来て貰ったファミマの食パンは耳まで美味しかった。朝食後畑に運んで貰い白菜の植え付けを済ませる。帰宅後6歳(6歳になった)と2人昨日スターチャンネルで録画した「ウォルトディズニーの約束」を観る。字幕を読んで、という6歳に逐一字幕を読む。面倒臭いがこれをしないと結局6歳の質問責めに遭うのだ。わたしは一人で何役をもこなす。

お父さん役のコリン・ファレルは「マイノリティーリポート」でどストライクのファンになってたから嬉しいな。深い眼差し。おやおや幸せ薄そうだ。わたしもとにかく字幕読みで忙しくてそれどころではない。

ところが30分も経たないうちに涙ナミダで字幕がぼやけるのだった。6歳はもはや映画ではなくずっとわたしを観ている。

マミちゃん消そうか?消そうか?

6歳は心配のあまり長女を呼んで来た。

あー、これ、あかん感じのやつか?長女がわたしに尋ねる。

あかんなあ。わたしは苦笑した。

泣くのは脳に良いことだ。過去に縛られるのはもうやめにしようとトム・ハンクスも言っている。沢山泣いて頭がスッキリ。みんなでお弁当を食べた。

すると6歳が言った。

ねぇねぇ、女の人はどうして窓から梨を放り投げちゃったの?

‥‥‥‥。

わたしは又泣きそう。「ウォルトディズニーの約束」は出来るならひとりで、出来るなら大きめのクマのぬいぐるみを抱きつつ観たいものだね。