布で描いたアプリケ芸術 宮脇綾子の世界

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数日続いていた波打つ体調不良が今朝またピーク。吐き気とだるさに加えて文字が読めなくなった。文字を目で追うと体が痛む。痛みは右背部に集中している。今朝はクリニックへ出向いた。

診察で箇条書きのメモを読む。‥‥てことでこれこれの薬をくださいな。どこが痛むの、先生が背中を見せてという。わたしも帯状疱疹を疑っていた。間髪入れずにTシャツをするりと脱いだ。わたしの脱ぎっぷりの良さに看護婦さんが引いていた。

発疹は無い。胆石かな、エコーしようね、予約入れよう。あの実は週中から1週間神戸へ行きますので帰ってきたらエコーします。いいよ。薬もひとつひとつどれくらい欲しいのかを尋ねてくれる、よいドクターである。

あのさ、もしかして熱中症じゃないかな、とドクターが熱中症のチェックシートを出した。あー当てはまるわ〜、集中出来ないんですよ、本が読めなくて困ってます。点滴だね、点滴〜、はい〜、点滴〜。ドクターは急に威勢良く看護婦たちに指示を出した。

点滴には吐き気止めもたっぷり入っているという。そのせいか点滴が始まるやいやなわたしは深い眠りに落ちた。1時間後看護婦さんに起こされた。あの、もしかしてわたしいびきかきました?いいえ、大丈夫ですよ笑。あー笑ってる‥‥、わたしいびきかいたんだな、間違いないな‥‥。

帰宅して昼寝。昼寝後約束の時間に友人宅を訪問。北欧旅行の写真を見せてくれるという。ニッキの香りの紅茶を頂く。北欧へフィヨルドを見に行ったつもりが1番綺麗だったのはエストニアのタリンだと写真を沢山見せてくれた。1901年の建物。あーこの時代なんか懐かしい。

70代になっても海外旅行をする。そんなことをポロリと言うとやだわ、貴女の放浪の人生にはとてもかなわないわ、と笑われる。わたしそんなに放浪してます?してるじゃない、最近はどこ行ったの?先月四国へ。まあ四国、いいわね四国。友人は縁側でくつろいでいる猫を見た。

帰宅後ぶち込みサラダとスキレット焼きを作った。ぶち込みサラダはボディにコールラビの千切り、アクセントは2センチくらいのざく切りの多めの分葱、セロリの葉と青じそをわさっとぶち込んだら塩を振ってオイルを掛け回す。

スキレット焼きはパンチェッタ載せ目玉焼き。パンチェッタは塩の代わりである。オクラとシシトウを2本ずつ焼く。隙間にスライスしたバケットを添えた。

点滴ってすごいな。食欲が帰ってきた。ぶち込みサラダをわしわし食べる。ぶち込みは美学である。ぶち込みは美味しい、そして愉しい。

ドライフルーツの甘み(今日は入れてないけど)。ナッツ類のコク(だから今日は入れてないって)。ぶち込みにはこれらが必要だ。ぶち込みは科学であり、依ってそこには必然がある。

早朝のリコさんのページを愉しみに暮らし始めてはや1年が過ぎたろうか。お互いのことは何にも知らない。名前も顔も、街ですれ違っても全然わからないけれど我々は共にぶち込むの友なのだ。リコさんのぶち込みをパクっているにもかかわらずなんと偉そうな。

てい。(わたしがわたしを叱った時の効果音)

友人が宮脇綾子の図録を貸してくれた。

ページを開いては感嘆する。たくさんの色と柄。それらはカラフルな古布がまあ言ってみればぶち込まれた美しさであった。