2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

THE MODS〜TWO PUNKS

ここ数日昔の渋谷陽一のラジオをYouTubeで聴く。1982年。わたしは吊り橋を渡るような日々を過ごしていた。登ってきた梯子を蹴り落とし逃げるような毎日を送っていた。 「カラーに口紅」「悲しき雨音」「ビーマイベイベー」。いいなあ。懐かしい。どれもこれ…

木彫り熊紀行③〜雲八と磯子

どうも北海道から帰って以来体調がすぐれない。数日前娘たち婿たちと北海道土産のウイスキーや甘いものなどをわいわいやったがその日以来胃腸を悪くしている。余市のウイスキー工場で購入した限定品のシングルモルトを呑んだのだけどすぐに気分が悪くなって…

多重人格NOTE その6 除反応〜サーフィン・サファリ

幻視と幻覚の違いはなんだろう。 統合失調症もDIDも今そこに現実には居ない誰かの姿が視える。ただ姿が視えるだけ。それからその誰かが自分に何か訴えてくる感じがあって見ただけで酷く動揺する。幻視とは前者、幻覚は後者と言える。 この二つの脳の症状はわ…

木彫り熊紀行②〜山は白金、朝日を浴びて

北海道から帰り、ほぼ10日ぶりに畑へ。向かいの畑の叔父さんのクロちゃん(本名は黒田さん)がズッキーニとカボチャが虫に喰われとるでと消毒液を貸してくれる。というかクロちゃん自らシューシューうちの畑のズッキーニに消毒液をかけてくれている。 ズッキー…

多重人格NOTE その5 陽性転移〜抱きしめたい

ビートルズの有名な曲。「抱きしめたい」。とにかく触れたい、今すぐ君の手を取りたいと歌う一曲だ。 陽性転移は「抱きしめたい」である。それは強烈でコントロール不能、圧倒的な症状と言える。精神科へ通院して、わたしは陽性転移の症状にひどく苦しんだ。…

木彫り熊紀行①〜やさしさに包まれたなら

昭和40年代の北海道旅行ブームのころ、北海道土産といえば木彫りの熊であった。大きな鮭を丸ごと口にくわえ、四つん這いでがっしりと踏ん張る熊だ。 わたしが滞在した八雲町は木彫り熊発祥の地といわれている。わたしは滞在中木彫り熊資料館と図書館で出来る…

北海道旅行③風のガーデン

北海道の方言でドンゲという。イタドリのことだ。今北海道の道端にはイタドリがぐんぐん伸びる。1mをゆうに超え群生する。本州のイタドリよりみずみずしく柔らかそうな茎を眺めては食べられないかなあと考えたりする。 北海道最終日は新札幌泊。今日は北海道…

北海道旅行②翼をください

お世話になっている友人宅のリビングにモーツァルトのCDがあったので聴いてみるとピアノやクラリネットなどどの曲も第二楽章だけが取り出され集められたちょっと変わったCDだった。 友人がわたしたちのために朝食にアスパラを炒めてくれている。このアスパラ…

北海道旅行①この広い野原いっぱい

わたしはいつ何時でも筆箱を持ち歩く。七つ道具はその中にしまいこむ。 0.3のシャープペンと消しゴム。もう15年も使っているパイロットの500円の極細万年筆。フリーペーパーやレシートを貼るためのハサミとスティック糊。小さな定規、付箋。そしてパンにクー…

キム・リャン・ラオ「カンボジア語実用会話集」

明日から一週間北海道だというのに荷造りなるものを全くしていない。今朝は胡桃レーズンライ麦パンを4本焼く。北海道の友人への捧げ物である。 午後からは図書館へ本の返却へ。飛行機が落ちたら主人に返却を頼まなくっちゃなんないからさ。その足で最寄りの…

多重人格NOTE その4 圧縮された感情

脳への刺激を避ける。車のクラクションと町の喧騒。甲高い話し声と絶え間無く続くテレビコマーシャル。そういうもの全てが我慢ならない。 主人とわたしは3人の娘を連れて転居した。知人のつてで山に近い場所の一戸建ての借家を借りて移り住んだ。 当時わたし…

多重人格NOTE その3 脳の中の壁

ナルコレプシー? 二人目のわたしの主治医もまた内科の開業医であった。年齢はわたしの一回り上。彼はスキーの上級者であった。初診日、彼の右腕は肘から先がギプスで覆われていた。雪山を滑っていて滑落、骨折したという。 転院して間も無くわたしは高熱を…

多重人格NOTE その2 行動の矛盾

調子はどうですか? 仕事を辞めたころこんな風に挨拶されることがよくあった。この日本語のニュアンスは明解。どこか悪い所は無い?である。もっとわかりやすく言うと普通じゃない感じ。大丈夫? 変な感じになって無い? 解離性同一性障害としてのわたしの不…

多重人格NOTE その1 記憶の二極化

いつか読んだことがある。その小説の主人公は鏡を見るのを酷く怖がるのだ。彼は鏡を磨くことがない。 わたしは子ども時代から掃除が好きである。掃除は母に命じられたわたしのゆいつの仕事であった。朝起きる。服を着替える。雑巾代わりのボロ布を流しで濡ら…

診察日(2015年5月)

「翼をください」という歌がある。友人とカラオケへ行ったのは月曜の夜だったか。カラオケではなるべく明るい歌を歌うよう心掛けている。 「翼をください」を歌いながらわたしは考える。人間は飛べないからこそ人間なのだ。窮境に面するたびに現実から逃げる…

文庫クセジュ「カンボジア」

一週間滞在した沖縄の友人が昨日帰った。空港から戻ると夕食もそこそこに眠った。文庫クセジュ「カンボジア」は数行しか無理だった。崖から落ちるかのような眠り。深い静かな眠りである。 工藤公康がホークスの監督になったことを数日前に知った。工藤公康は…

北山修・加藤和彦〜白い色は恋人の色

連休を利用して沖縄の友人が来日した。沖縄はもちろん今は日本国だが何処か日本人らしくない彼女の来訪には来日という言葉がよく似合う。レンタカーを借りて海へ。 高速は事故渋滞。三女の婿の友人が運転するプリウスは乗り心地が良い。車中は馬鹿ばなしで盛…