本⑥

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ジャスティン・ビーバー'that's what love is'


落語を見ていた外国人が噺家に「君は友達がいないの?」と聞いたらしい。声色を変え口調を変え、一度に何人も、たった1人で演じ続ける。居ないはずの人がまるで居るかのよう。何か異常な事態に見えたらしい。


Spotifyで落語を聞く。普通にそこには何人も人がいて、何か言い合っているよう。まるで目の前に居るかのような不謹慎で非常識な登場人物たち。事実は小説よりも奇なり。想定外の展開。とうとう辛抱を切らせた屑屋。お宝の火焔太鼓をGET、嬉しすぎておかしくなっちゃった古道具屋。これが文字で読むお話ならば、本を閉じて仕舞えばお終いそこは現実世界。落語もそう。


孫(12歳くらい)とお話作り。ある日黒づくめの男が突然消えた。ねえ、どうしてその人消えちゃうの?私が尋ねると孫が言った。そこはさ、もう読者の空想でいいんだよ、理由なんて幾らでもある、でも本には書かない。


(あー。私たち、本を書いてたのか。)