2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スピッツ「冷たい頬」

天気が良いが風が冷たい。春先に吹く強い風が吹いている。肩をすぼめて向かい風を進む。遥か遠くで揺らめいて霞む陽気を吹き飛ばすかのような強風だった。曖昧で不確かなものを露わにする強風だった。 DIDに限らない。誰しも調子の悪い季節というものがある…

白泉社 「イギリスのお話はおいしい。」

このところ続けてチヂミを焼く。人参とニラ。人参とニラを混ぜることはしない。人参だけのチヂミ、ニラだけのチヂミ、それぞれに焼く。多めの人参、多めのニラをちょっと少ないかなという感じの小麦粉液で繋ぐ。味付けは塩を少し。食べる時に辛いタレ。 後半…

マルタ・アルゲリッチ フレデリック・ショパン ~ 英雄ポロネーズ

雨が降った。陽が照り出してきた。ヤバい。畑の雑草たちがぐんぐん成長してゆく。しかしながら昨日車で畑に備中と長靴を運んでもらうのをうっかり忘れてしまった。畑までは2キロ弱。備中を片手に走って行くか。まるで戦さである。バスに乗るか。備中をバスに…

中島みゆき「時代」

福田里香「ゴロツキはいつも食卓を襲う」を図書館でリクエストして来た。kasaさんから頂いた(と言うべきなのか)YouTubeのウィークエンドシャッフルでこの本の存在を知った。フード理論三原則とな。なかなか興味深い。 食べるものを粗末にするのはいけないこ…

小説 丘の上から 冬の章 6

パトリックは昼を過ぎても延々と歌いつづけた。はじめそれらの歌はエルのためのものだと思っていたけれど途中からエルまでもが歌い始めた。ふたりのリズムとメロディは果てし無く続くように思われた。 僕の聴いたことのあるメロディも時々あったけれどほとん…

荒井由実「わたしのフランソワーズ」

コインランドリーにリビングのラグを取りに行った。きっともう乾燥が終了しているはずだった。雨。コインランドリーは混んでいた。有線でスピッツの「ロビンソン」がかかっていた。 「わたしのフランソワーズ」は荒井由実がフランソワーズ・アルディのことを…

福田里香「チョコ+スイーツ×ラッピング」

Amazonで買った挽き割りオートミールが二箱届いた。オートミールの挽き割りは美味しい。何度も言うがこれは美味しい。 さて、夕べ出掛けて留守のあいだに長女がショートブレッドを大量に焼いた。帰って来たら粉糖が無かったが上手くいったと鼻の穴を膨らませ…

柴田書店「イギリス料理のおいしいテクニック」

昨日は診察日だった。記憶のフレッシュなうちに書き記しておきたい。 とはいえ取り立てて重大な事件が起こったわけではない。いつも通りだ。 DIDは日常自分にまでも嘘をつく。その点で診察室はDIDの聖域だ。わたしは脳内に点在する思考と感情をあらためて認…

ドヴォルザーク スラヴ舞曲 作品72の2

美容院の予約は午後三時だが午前中に家を出てバス停へと走る。じっさいは乗り遅れ。定刻に走り出したバスがわたしの前をゆっくりと行き過ぎる。運転手さんと目が合ったので走りながらブロックサインでペケをして乗せてよダメかなと眼ぢから念力を送る。プシ…

パトナムー多重人格性障害: その診断と治療

生姜酵母をくれたオーストラリア人のシェフは三女の婿の職場の同僚である。生姜酵母で立ち上げた元種は相変わらず元気である。3日に1度は強力粉と水を足してリフレッシュする。 夜寝る前にパン生地を仕込む。中力粉とバターのパンが続いた。今夜はライ麦パン…

ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 第1楽章,Op.78

Mとわたしは学年は一緒だったがMは一浪していて年齢はひとつ上だった。そのせいか気が付けばMはわたしを呼び捨てで呼んでいた。 大学一年の春、文学部のわたしと経営学部のMが会うのは映画研究会の部室以外では法学だけだった。出席しなくても単位がとれ売店…

平松洋子 ジョン・キョンファ「とっておきの韓国・朝鮮料理」

ヒガさんは沖縄出身の20代前半の女の人で、もうひとりの沖縄出身の女性とわたしの家にお正月明けに2、3日滞在した。もう40年前のことだ。わたしは10歳だった。 ヒガさんという苗字と茶色いショートヘア、うつむきがちで儚げな笑顔、薄い色の瞳を今も忘れない…

長尾智子「ニュー スタンダード ディッシュ」

若い友人が東京土産の黒胡椒たっぷりのおせんべいを持ってやって来た。彼女はわたしの友人だが無償で孫に英語を教えてくれる。孫は彼女の大ファンで玄関先で出迎えからして「hello❗️」である。 彼女はニューヨーク、インドネシアで若い時代を過ごした帰国子…

アルプスの少女ハイジ

脳内が飽和していてどうにもならず夕方早くにロヒプノールを呑んで眠った。永くは眠れず夜中の中途半端な時間に目が覚める。 数日前は電車で図書館へ。朝9時から午後1時までずっと本棚を眺めては立ち読みを続ける。ひとりで図書館行くとこうなることが多い。…